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「苦手」にも2種類ある
受験生の言う「苦手科目」の9割は食わず嫌いだと思います。
今回の記事は真の意味で苦手、つまり十分に勉強しているのに本当にセンスがなくて伸び悩んでいる科目や分野は扱いません。
そういう分野があるのは事実です。
私は英語の偏差値が河合の全統模試で80くらいありましたが、
センター試験は時間内に解ききるのがやっとでした。
読むのが遅かったのです。日本語を読むのも漫画を読むのも人より遅いのです。
また、中学受験のときから算数の計算が人より遅かったです。
計算に関しては重要性が分かっていましたので、大学受験のころ毎日訓練して克服しました。
真の意味で苦手な科目や分野は人以上に努力するしかないんでしょう。
でもまあそういう話ではありません。
苦手分野の勉強法は大きく分けて2つ
私で言えば古文、漢文、数3の微積などです。
現役生の頃はさっぱり分かりませんでした。
でもこれは適正がなくて苦しんでいたのではなくて、勉強が足りなくて苦しんでいたんですね。
苦手科目、苦手分野は勉強するのが苦痛です。
そこでやってはいけないとされる勉強法が
詳しくて、難しくて、字が小さい、バイブル的な、参考書をやることです。
これは多くの方が同意すると思います。
これは続きません。
スキー初心者をいきなり上級コースに連れて行くようなものです。
遭難するか、骨折するか、両方です。
そこで詳しくて、難しくて、字が小さい、バイブル的な、参考書の逆をやればいいのですが、
これが大きく2つに分けられると思います。
- 薄くて、簡単な、参考書をやる
- 分厚くて、字が大きくて、簡単な、参考書をやる
前者は物理のエッセンスや古文読解はじめの一歩の様なイメージ
後者は実況中継やはじめからていねいにシリースのイメージです。
後者の方が流行りですね。
薄い参考書の方が持ち運びも含めて使い勝手が良いですが、
どちらかと言うとある程度勉強した人の確認用になっている本が多いですね。
ほぼ全ての分野に対応しているのは分厚いタイプの入門書です。
実際の進め方
実況中継でも、はじめからていねいにでも自分が良いと思ったほうで良いでしょう。
信頼できる出版社の信頼できるシリーズですから大ハズレはないはずです。
まずオススメなのが、その本を始める前に目次を読むことです。
さらに私は読んだ日付を目次に書いてましたが、これもオススメです。
こうすることで全体像が掴めます。
底が見えなかった苦手科目の全体像を掴むのは大切なことです。
それからもう1つ大切なのは、完全理解を目指してゆっくり進むより
ちょっと大雑把に、よくわからないことは脇においておいて先に進む方が結果的に効率が良いです。
理系では特に完璧主義的に進むのが正攻法だと勘違いしている人がいますが、
それじゃあ積分のところでゲームオーバーです。
だって何で積分が微分の逆演算になっているか高校数学では証明できないのに使っているんですから。
そうではなく、分からない時は、ここが分からないと分かった上で、先に進むのです。
完璧を目指しても「あれ、なんだっけ?」と戻る時が来るんですから、
ここが分からないことが分かっている時点で悪くありません。
勉強は螺旋階段を登るイメージです。
何度もぐるぐる繰り返しながら少しずつ進歩していくものです。
理系科目でも文系科目でもそれは変わりません。
英語の文法や古典の文法は読解より先の様な順番があるものもありますが、
完璧になるまで先に行ってはいけないわけではありません。
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