お久しぶりです。こんにちは。
成果の出る目標の立て方を解説したいと思います。
ここで言う「目標」とは「大学受験勉強で達成したいと思う指標」のことです。
計画とは意味が被る部分もありますが、違う部分もあります。
計画についてはこの記事が参考になると思います。(夏休み以外の計画にも通じます)
さて、「大学受験で達成したいと思う指標」なのですから、人それぞれで良いわけですし、
はっきり言って全員「希望する大学に受かる」ことに集約されるわけですが、
タイトルの指す、成果の出る目標の立て方というのがあります。
結論は私が受験生だった頃に感じていた直感とは全く逆でした。
皆さんはどうでしょうか…。
2007年から始まった、賛否両論あった研究です。
ハーバード大学の経済学者であるローランド・フライヤーという人が行いました。
概要は、お金をインセンティブに学校の成績がどれくらい改善するか、色々な条件で実験しました。
お金を餌に勉強させること自体が間違っていると考える親や教育者は多く、
この実験を行うこと自体にかなりの反対運動があったそうです。
ローランドさんは殺害予告までされたとか。
反対派の言い分はこうです。
「お金をインセンティブにすることが学びの尊さを傷つけてしまう」
「お金を貰えなくなったら勉強しなくなってしまう」
まあ、今回これらは置いておきましょう。この記事とは関係ありませんし、結局実験は行われたのでした。
①
まずは、小学4年生〜中学1年生の子供たちに「成績に応じて」お金を支払いました。
Aを取り続ければ年間5万円ちょっと貰えました。
この年代の子供にとってはかなり大きなインセンティブだったと思います。
これだけの報酬があれば多くの子供たちがやる気を出して成績が良くなったかと言うと、実際には効果がありませんでした。
②
一方で、「素行、出席、宿題提出」などに対しお金を払うようにすると、出席率が上昇し、少し成績改善しました。
③
「指定された課題をこなすこと」に対しお金を払うようにすると、成績が改善しました。
ここで指定される課題が、明確でやればできるものでした。(例えば読書)
ちなみに、この実験が終わった後、報酬を貰えなくなった生徒が読書をしなくなってしまうのか、というと
読書量は半分に減ったが、それでもこの実験を受けていない子供たちより読書する習慣は残ったとか。
まあ今回お金の話をしたいわけではありません。
それは皆さんが自分の子供にどういう教育をするかでは大事かもしれませんが。
このハーバード大学の研究で皆さんの役に立つエッセンスは、
「具体的でやり方の明確な課題を達成すること」に集中することで結局最終的な成績が上がるということです。
ですから目標は2つ立てるべきです。
例えば私が大学受験生の頃に戻るのであれば、「東大理三に合格すること」というのは胸に刻みつつも、(実際は落ちて慶應医学部に入学しましたけど)
「朝7時〜7時半まで計算問題を解く」「3ヶ月間、毎日通学時間中にシステム英単語を必ず開く」
という計画に限りなく近いレベルの、明確でやれば誰でもできる目標を同時に立てる必要があるわけです。
成績を上げるとか大学に受かるという①の目標だけでは駄目で、具体的に行動できる③の目標を同時に持つべきなのです。
明日から目標と日々の勉強を見直してみてください。
本日の記事は以上です。参考になりましたら、ツイッターのフォロー、ご意見ご感想ありましたらコメント等よろしくお願いします。
それではみなさんグッドラック。
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