私は「大学受験勉強の第一歩は英単語」と繰り返し言っています。
その理由を掘り下げてみます。
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大学受験は長期戦
サッカーのキックオフ前の選手の表情を見たことはありますか?
彼らは意外にもリラックスした表情をしています。
実際は緊張していても、
内に闘志を秘めていても、
笑顔が見えることが多いですね。
それはなぜだか分かりますか。
リラックスしたほうがパフォーマンスが上がるから?
違います。
ヒトの最高の集中力は50〜90分程度しか持たないのです。
だからサッカーの試合前から集中力を高めすぎると最後まで持たないんですよ。
これを本能的に選手は知っているんですね。
後半ロスタイムに笑っている選手はいません。
笑えばパフォーマンスが上がるのではありません。
ペース配分の結果、キックオフ前にリラックスしていたのです。
さて、大学受験勉強はサッカーの試合よりだいぶ長期戦です。
早い人は高1から始めます。
遅い人でも最低3ヶ月はやるでしょう。
まあ「○ヶ月で早稲田合格」みたいな勉強法は「寝ているだけで年収1000万」みたいな迷惑メール並みに怪しいので真に受けてはいけませんが、
それでもどんなに少なく見積もっても数ヶ月勉強をするのでしょう。
90分しか試合をしないサッカーですら、最初から全力を出すと最後まで持たないのです。
数ヶ月から数年のスパンで勉強する受験勉強を
根性で乗り切るのは無理です。
更に言うと定期試験勉強と受験勉強も違います。
1日なら徹夜しても何とかなります。
数ヶ月のスパンで見れば、
1日徹夜することはかえってマイナスです。
翌日の勉強効率が落ちるのは明らかですから。
習慣化すれば根性を使わない
さて、根性を使って受験勉強をするのは間違いと言いました。
じゃあどうするか。
習慣化です。
皆さんも経験があると思います。
普通に生活していたらかなりの根性を使うことを
習慣化するとすんなり出来るのです。
例えば寮で毎朝ラジオ体操をやらされている高校生は、
そうでない高校生が早起きしてラジオ体操をやるより、
少ない労力でラジオ体操をしていることは想像できるでしょう。
毎日とても辛い思いをしているわけではありません。
寮に入って数週間頑張れば、習慣化されて
もう麻痺して苦しいとか嫌だとか、あまり感じません。
これが習慣化です。
大学受験では受験勉強を習慣化することが大事です。
ですので、大学受験勉強の第一歩は習慣化です。
これはドラゴン桜の序盤のシーンでも語られています。
漫画ですので、極論として算数ドリルから始めていますが、
皆さんがまずやるべきは英単語だと思います。
昭和の頃から大学受験生と言えば単語帳をボロボロにやり込むと決まっています。
これには合理的な理由があるのです。
受験勉強を始めてからは、学校の授業や市販の問題集をやって分からない単語があったら、
ググったり辞書で調べる前に、使っている単語帳の索引で調べて下さい。
実はもう覚えた“はず”の単語だったりすることもあります。
そしたら索引にチェックでも入れてまた記憶しましょう。
こうすることで、意識が受験生に変わるでしょう。
毎日英単語を覚える。
これを繰り返して習慣化すれば苦にならなくなります。
そしたら勉強時間を自然に伸ばしていけます。
あー疲れた。気分転換に英単語やろう。
となればしめたものです。
こういう積み重ねが勉強する習慣になります。
そして勉強する習慣の積み重ねが、志望校合格に近づくのです。
単語の勉強に終わりはない
習慣化以外にもう一つ、英単語を推す理由があります。
それは単語の勉強は入試当日まで続くからです。
英文法の勉強を入試当日にやってはいけません。
これは終わりのある勉強だからです。
これを終わらせて、読解の勉強をやらなくてはいけません。
一方英単語は英語のマスターレベルの通訳者でも勉強を続けるものです。
終わりのある勉強ではありません。
だから入試当日まで英単語を覚える習慣は役に立つのです。
というわけで、大学受験勉強を始めるなら、
まずは英単語が最適だと思いますよ。
以上、大学受験勉強の第一歩に英単語をやるべき でした。
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