今回は英語について語ります。
今まで理系科目ばかり更新してきましたが、英語は大学受験で一番大事な科目です。
1.努力が報われやすいこと
2.文系理系問わず殆どの学部の入試で英語の試験が課されること
3.配点が高いことが多いこと
の3つが理由です。
Contents
英語の勉強は逆上がり
東進の安河内先生がCMで
「英語なんて言葉なんだ。こんなものやれば誰だってできる。」
と言っていたのを覚えている人もいるでしょう。
以前、受験と地頭について書きましたが、この記事で言えば英語はまさに「逆上がり」ですね。
とは言え人間が順位を付けて争うものですから
当然限界もあります。
ハイレベルの後期試験には英語の論文を読ませて小論文というパターンが多くあります。
これは日本語訳を渡されても並大抵ではありません。
これは逆上がりではないですね。
プロ野球の入団テストみたいなものです。一縷の望みにかけて多くの人がチャレンジします。
しかし、前期試験に関しては、東大であろうが、東京外語大であろうが、
やれば誰だってできます。
配点に関しては東工大など一部の大学・学部はともかく、殆どの大学でウエートが重めです。
英語の勉強の進め方
英語に必要な能力は大きく分けて
1.単語・熟語・語法
2.文法
3.構文・英作文
4.長文読解
5.リスニング
に分けられます。
1〜4は1つずつクリアしていくものではありません。同時並行していくものです。
それに熟語・語法・文法・構文には明確な境界はないでしょう。オーバーラップしあっています。
それでも優先順位があります。
最優先すべきは文法です。
本格的な受験勉強を始める前に文法だけは固めるのが理想です。
文法を疎かにしたまま進めると、本当に伸び悩みます。
英語の学習法で時たま語られるのが「多読すればOK」というものです。
巷には「聞き流すだけでOK」という商材もありますが…
いずれも甘い誘惑です。楽そうですからね。
実際ネイティブは文法なんて分からくても喋れますね。
でも文法を分からないまま多読していると、あるところで成績が伸びなくなります。
また、和訳せよと言われる箇所に限って和訳できなかったりします。
いくら単語が分かっても無駄です。
At the time which we talk of the boy was very poor.
という受験生には有名な例文があります。
なぜ有名かというと、わからない単語が1つもないのに文法をちゃんと理解しないと訳せないからです。
まあこれは「At the time which we talk of」が前置詞句を作っていて「the boy was very poor.」ということで
「我々が話す時代では、その少年はとても貧しかった。」となりますが、
そもそも「前置詞句って何?」状態だとここで解説しても意味がないでしょうから詳しくは解説しません。
単語だとか長文読解だとか多読だとか言う前にまず文法をやって欲しいのです。
ただし文法と言っても
ネクステージじゃありません。
時間があるときにForestを通読するのは良いと思います。
ただ今言っているのはネクステージのことではありません。
そもそもネクステージも文法を体系的に勉強してからやらないと意味がありません。
変な丸暗記になって伸びません。
まあでもForest通読は簡単ではありませんし、実践的でもありません。
おすすめはとても古い本ですが
筆者の伊藤和夫先生はもう亡くなっていますが、駿台の超看板講師だった人です。
30年前の本なんて読めないと思うかもしれませんが、固くなくとても読みやすい文体です。
30年前の英文?と思うかも知れませんが、これは古くなる類の内容ではありません。
先ほどの例文と同じです。
文法の理解を読解に結びつけるのにこれほどの良書はないと思われます。
まずはビジュアル英文解釈をやって下さい。
同時進行するのは単語・熟語くらいでしょう。
ビジュアル英文解釈が終わらないと長文だとか多読だとかには移れません。
単語にはそもそも終わりがありませんし、終わらせてから長文ということにはなりません。
そうそう、古文の勉強法でも書きましたが、文法の勉強には終わりがありますが、単語にはありません。
極論すれば試験当日の朝まで勉強し続けるのが単語です。
試験当日の朝に文法の勉強をしている人はおそらく落ちますが…
以上まとめると
まずはビジュアル英文解釈ということですね。
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