慶應医学部の入試対策

「慶應医学部 受験」とか「慶應医学部 数学」とかで検索して来られる人が結構います。

ブログのタイトルを覚えてくれて、また見に来てくれているのかも知れませんが、

慶應医学部を受験したいという人が一定数混じっているのでは…?

※このサイトは「慶應医学部生が考える大学受験勉強法」というタイトルのブログがリニューアルして生まれたのです。

 

 

 

というわけで、慶應医学部の私なりに一応

慶應医学部入試対策

というものを書いてみたいと思います。

需要あるのか知りませんが。

 

 

Contents

全体として

慶應医学部の入試は500点満点

数学150

英語150

理科100×2

ですね。

大体300点弱取れば合格と考えて良いと思います。

 

さて、気になるその難易度ですが、

数学と理科は激ムズですよ。

理系科目の戦略としては得意な分野を作る必要があります。

 

満遍なくできて河合の模試で偏差値75ですー。みたいなタイプは多分撃沈します。

 

これだけは解けない気がしないという得意な分野がないと

慶医の数学は完答しづらいでしょうね。

理科はハイレベルに穴をなくして良いと思います。

 

数学

100分で150点です。

大問1が小問集合

大問2か3に確率漸化式が1題

全部で大問4つというのが典型的です。

 

おそらく大問1が30点で他が40点満点でしょうね。

 

それから、穴埋め形式ですが、

センター数学のような配点にはなっていないと思います。

大問1以外は大問の最後の方の穴が高得点です。

 

だって、完答しないと点数がないのは二次試験では当たり前じゃないですか。

 

だから大問2で5つ穴があって前の3つを埋めて24点取った気でいるのはやめましょう。

おそらく良くて10点とかです。

 

完答しないといけないですが、完答は難しい問題ばかりです。

得意分野を作りましょう。

 

この分野は逆に俺に解けない問題があるなら教えて欲しいくらいの自信があると良いですね。

 

 

オススメの得意分野は

微積(どの併願校の受験にも確実に役に立つ)

確率(併願校でも役に立つし、慶医では必ず確率漸化式が出る)

ですかね。

 

逆に、整数が得意とかは本当に本当に素晴らしいんですが、

3回受験したら1回出るかどうかの分野なので趣味でやりたい人以外にはオススメしません。

もちろん確率漸化式はマスターしましょう。

 

微積を得意にしたい人は微積分基礎の極意という超良い本があります。

是非やりましょう。

 

 

数学本番

落ち着いて確率漸化式と小問集合を解きましょう。

ハイスコアは狙わなくていいのです。

最悪75/150取れば合格可能です。

小問集合で20〜30点、確率漸化式で35〜40点取れば、後の問題は全然分からなくても大丈夫です。

 

英語

この科目が一番簡単です。

 

慶医生の多くはザ・理系人ですが、帰国子女だったり、英語が出来る優等生もいます。

 

英語が理系科目に比べて遥かに簡単なので、ここで稼げばチャンスがあるのです。

 

ただし問題傾向は一定ではありません。問題数も毎年変わります。

試験時間は80分だったり90分だったりするようですが、最近は90分ですかね。

問題形式が毎年変わるので、惑わされないように、地道に英語力を付けましょう。

 

ただし、必ず出題されているものがあります。

自由英作文です。

まあこれも文字数が色々だったり2題出たりとトリッキーなんですが、

自由英作文の対策は絶対にしましょう。

 

英語の本番

まずは全体を見ましょう。

どんな試験でも最初に全体を見るべきですが、

慶医の英語は毎年変わるので必ずチェックしましょう。

 

  • 長文が何題なのか
  • 和文英訳が何本で自由英作文が何本なのか
  • 段落整序があるか

以上が主なチェック項目だと思います。

私が段落整序が苦手だったのもありますが、段落整序は別格の扱いで良いと思います。

 

そして時間を配分するんですが、これはもう毎年違うので、経験が物を言いますね。

元も子もないですが。

 

ただ言えることは自由英作文だけは対策して、型を身に着けて、瞬殺するべきです。

内容に拘らずに自由英作文で時間を捻出するイメージでいいと思います。

 

 

これをやりましょう。普通の和文英訳としても初歩から学べます。

ただし、慶医の和文英訳は曲者揃いなのでさらに対策が必要かもしれません。

と言ってもまあ、英訳する前に日本語を易しく変換するとか

そういう慣れの面が大きいんですが。

あとは段落整序ですね。

これは対策してないのになまじ手を付けると泥沼化しやすいです。

 

対策なしで全部読んでたらおそらく時間切れですし、

付け焼き刃でパラグラフの最初と最後だけ読んで、

結局わからなくなってたくさん読んだりしてるともう駄目ですね。

これは瞬殺するか、一番最後にするべきです。

 

長文は頑張りましょう。

 

理科

物理

名問の森みたいな優等生的な問題集だけで対策している人は面食らうと思います。

見たことのない設定、そして分量で心を折りに来ます。

 

名問の森をやり込むようなスタイルではなく、根本的な理解がないと

見たことのない設定に惑わされてしまうかもしれません。

まあでも折れない心を持っていれば6割取ること自体はそんなに難しくないと思いますが。

 

化学

物理と同じく、見たことのない設定と分量で心を折りに来ます。

こちらも下手な問題演習ではなく、根本的な理解が問われます。

 

そして計算問題がなかなか大変です。

有効数字の扱いも厳密に求められます。

有効数字3桁と言われたら途中まで4桁残しますよね?

 

これを3桁しか残さないで3桁目で1ずれる(2.31が2.32になる)なんてことになると

恐ろしいことにバツだそうです。部分点なし。

 

計算に関しても強い心と基礎力が必要です。

駿台の夏期講習、化学特講1を絶対に受けましょう。

私は河合塾出身ですが、化学特講1は絶対に受けるべきという記事まで書いています。

受けられない人は原点からの化学計算という本で代用できます。

 

理科の本番

私のブログでは何度も言っていますが、

まずは有機化学で時間を捻出しましょう。

 

といっても慶医の場合、本当に時短出来るかは微妙ですが、

少なくとも制限時間を大問数で割った時間以内には解きましょう。

6割の得点率で良いのですから、これでも立派です。

 

有機化学はつじつまが合えばいいんですよ。

詳しくは有機化学のやり方という記事で解説しています。

 

原子物理に関しては、私は本気でやっていませんでした。

なぜならどうせ時間が足りないから、

原子物理は最初の簡単な2問くらい解いて、

他の問題に時間を使おうとしました。

という訳で物理のエッセンスの原子物理しかやっていません。

あとは力学でも電磁気でも理論化学でも、点をかき集めるしかないですね。

 

 

小論文・面接

1次試験を合格したら、2次試験に小論文と面接がありますね。

現役生と1浪生は何も心配はいりません。

よほど酷くなければ1次試験の点数順で合否が決まります。

 

小論文対策は、国立前期が終わり、慶應の一次合格発表の後からでも間に合うでしょう。

他にすることもありませんし。

 

2浪生(再受験など含む)もほぼ大丈夫でしょう。

 

3浪以上はやはり厳しい目で見られてしまいます。

純粋な3浪なら浪人を通して何を学んだか必死に訴えるしかありません。

再受験などの3浪ならいくらでも言いようがあるでしょうが…。

 

そして、面接で毎年問題になるのが、

東大(理三)と慶医両方受かったらどっちに行くの?という質問ですね。

 

私は「東大を目指して浪人していたので、両方受かったら東大に行きたいと思います。」と申し訳なさそうに言いました。

これも1つの手。

 

「慶應に行きます。」と言い張るのも1つの手です。

ただし苦笑されます。

そして、苦笑された雰囲気に流されてしまうと、煽ってるみたいで凄く失礼な感じになるので

私の方法が安全な気がしますが。

まあどちらにせよ大丈夫です。

 

ちなみに理三以外の大学の場合は、100%慶医に行くと言うべきです。

なまじ千葉大とかで国立第一志望と言うと、恐ろしく気分を害する面接官がかなりいると思われます。

 

また、理一や理二を併願している人は

東大(理一、理二)とどっち行くの?という質問も準備したほうがいいですね。

君は医者になりたいの?なんなの?みたいな感じで聞かれるでしょう。

まあ、これも毎年大勢いる(大勢受かっている)のでそんなに気にしなくて良いのですが、

質問の答えは準備しておきましょう。

 

 

という訳で、お役に立ちましたでしょうか。

ご質問あればコメント欄にお願いします。

以上、慶應義塾大学医学部の入試対策でした。

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ABOUTこの記事をかいた人

東大理三を目指して浪人し、東大模試で理三A判定、センター試験本番で93%得点したところまでは良かったが、550点中1.8点差で不合格になり、慶應医学部に進学して、勉強法ブログをずっと書いているどんぐり。 あと英単語・古文単語学習用アプリを作っています。