慶應医学部生が教える【物理のエッセンス】の使い方

物理の勉強法という記事を書きました。

 

上の記事は全統記述模試で物理の偏差値が75くらいを目指すくらいの

レベルの高い記事になってしまっていますね。

 

上の記事では難系やら新物理入門問題演習やら

大学受験物理のトップクラスの問題集が出てきますが、

それらを無視すれば全受験生に使える勉強法ですよ。

 

この記事では物理のエッセンスという、

昔からある大学受験物理の大定番の参考書を使った勉強法に絞って書きたいと思います。

 

Contents

物理のエッセンスは初学で使えるか

 

高校の授業を先取りたい人や、授業についていかなかった人が

この参考書をやる場合どうしたらいいでしょうか。

 

結論から言うと

 

力学と波動はいけます。

 

これを初学に使いましょう。

逆にこれでダメなら物理は諦めて生物選択など考えたほうが良いかもしれません。

物理は向き不向きの差が非常に付きやすい科目です。

英語の天才と凡人では習得期間に差がつくのでしょうが、

物理は凡人同士でも簡単に何倍も差がつきますから。

 

物理のエッセンスの力学について

 

物理のエッセンスの力学はそんなに難しくありませんが

超簡単でもないと思います。

一歩ずつクリアーしていきましょう。

ちなみにマスターすれば河合の全統記述模試で偏差値70行くレベルです。

力学に関してはですが。

 

物理のエッセンスの力学はとてもオーソドックスです。

微積を使うような無茶はしません。

単振動あたりは、露骨に天下りな論法にならざるを得ませんが、

これに違和感を感じられるようだと寧ろ理系のセンスがありますね。

 

ちなみに微積を使うと導いた気になれるんですが、

数学的に厳密に導くのは超高度です。

なんとなく導くのは高校の数3の微分で余裕で可能です。

2回微分してマイナス元の関数になればいいからsinxみたいな論法になります。

(数学的に厳密には証明したことになりませんよ)

 

なんて話が逸れましたが、

こういう微積を使わないオーソドックスな力学です。

安心してやりましょう。

微積を使いたい人は物理入門や道標を読んでみましょう。

 

 

物理のエッセンスの波動について

さて、波動は力学とは少し毛色が違いますね。

 

これもオーソドックスな波動です。

私は力学は微積を使うこともありましたが、波動はこの方法でやっていました。

ガチ勢は波動関数なんか使います。

私も一時期やっていましたが、

これを使って見通しが良くなることは入試では殆どないのでやめました。

 

 

さてさて、力学と波動は初学でも全然使えます。

が、電磁気は無理です!

熱力学も怪しいですが、仕方ない部分もあります。

私は浪人して微積でやるまで、熱力学が本当に苦手でした。

とっつきにくい分野だと思います。

 

物理のエッセンスの電磁気について

物理のエッセンスの電磁気は初学者には向きません。

電気力線とか磁力線とかそういうものの説明がちょっと足りないです。

電磁気に関しては、物理のエッセンスは問題集だと思って使うべきです。

ただし最高の問題集ですので使ったほうがいいです。

 

最初に使うべきは
漆原晃の 物理基礎・物理[電磁気編]が面白いほどわかる本です。

これをやってから物理のエッセンスをやると見通しが非常に良いと思います。

 

 

物理のエッセンスの熱力学について

この分野は微積を使わずにまともに理解することは困難ではないかと思います。

ですが受験生の98%は微積を使わないでしょうから、なんとなくでやるしかありません笑

まあ本当は力学も電磁気も微積を使わないとモヤっとするところは多いんですが、

それでも物理教室なんかを読むとひとまず理解できるという感じです。

熱力学は初学で物理のエッセンスを使えるかは微妙なラインです。

私は初学で使いましたが、結局良くわからず、

(まあ公式を当てはめて解けるようにはなりましたが、

腑に落ちてないから出来る気がしないんですね)

浪人して微積を習って出来るようになりました。

 

何が言いたいかというと、微積をやる気がない受験生にとっては

熱力学について腑に落ちてスッキリする参考書というのはありませんので、

物理のエッセンスを通して、公式を当てはめて解けるようになれば十分だと思います。

そして分からないところは物理教室で調べましょう。

 

 

以上、物理のエッセンスの使い方でした。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

ABOUTこの記事をかいた人

東大理三を目指して浪人し、東大模試で理三A判定、センター試験本番で93%得点したところまでは良かったが、550点中1.8点差で不合格になり、慶應医学部に進学して、勉強法ブログをずっと書いているどんぐり。 あと英単語・古文単語学習用アプリを作っています。