駿台夏期講習の化学特講1は絶対に受けるべき

駿台の夏期講習はとても賑わいますが、毎年大人気で抽選になる講座があります。

そのうちの1つが化学特講1です。

と言っても抽選になるのは人気講師だけで、人気のない講師は早く申し込めば受講できます。

人気のない講師でも受講する価値があります。

なぜならテキストが最強だからです。

 

ちなみに駿台の化学科は日本最強でした。

河合塾や代ゼミの化学講師より明らかに質が良かった。

今は人材が東進などに流出していますが、元は駿台が明らかに最強でした。

そんな駿台の全盛期に作り上げた最高傑作のテキスト、カリキュラムです。

駿台生じゃなくても通えるところに駿台があるなら絶対に受講するべきです。

 

ちなみに私は駿台の回し者ではありません。

私は河合塾出身で、河合塾をこよなく愛しています。

テキストの紙質は河合塾が上です笑

 

 

Contents

化学特講1とは

化学特講1という講座は駿台の中でも最大級の人気講座です。

化学の計算問題の解き方を徹底的に勉強できます。

単位の扱いから始まり、反応速度や化学平衡まで入試トップレベルまで駆け上がります。

その特徴は解き方に一貫性があることです。

 

酸塩基反応ではプロトンに注目して立式する。

酸化還元反応では電子に注目して立式する。

 

など基本に忠実に学べるので、問題のレベルが上っても対応できるのです。

行き当たりばったりでやっていると、複雑になったときに頭がパンクします。

 

化学特講1を受講するべき人

理系、化学2まで使う人です。

センターのみの人がやる意味は全くありません。

化学2まで使う人なら志望校のレベルは問わないと思います。

最後まで全部ついて行ければ東大理三でも足は引っ張らないレベルになるでしょう。

逆に言えば、全部ついて行けなくても気にする必要はありません。

 

 

化学特講1を受講する前

化学特講1は4日間で入試トップレベルまで、

当然化学2の化学平衡などもやりますので、

現役生には辛いかもしれません。

私は現役のときに受講しましたが辛かったです。

 

化学特講1を受講する前にやるべきは重要問題集ではありません。

そんなものは意味が無いことが受講すると分かります。

 

問題演習は化学特講1のテキストが届いてから、テキストをやれば良いのです。

 

それより、酸塩基反応とは何か、酸化還元とは何か

というレベルをクリアすることに専念します。

6月までに理論は化学2まで全範囲終わらせましょう。

この参考書がおすすめです。

鎌田先生は駿台の人気講師でした。

その後東進に移籍したと思います。

 

化学特講1の予習の仕方

このテキストの良いところは初めから解答解説がつくことです。

(授業で扱う問題は解答のみで解説はつきません。)

化学特講1の授業が始まる前に少なくとも半分は解きましょう。

授業が始まってしまうと疲れて意外と進みません。

予習の段階で、テキストの分かりやすさに感動するでしょう。

 

化学特講1の受講の仕方

これを受講している期間は、他の講座を絶対に取ってはいけません。

予備校のチューターは色々勧めてくるかも知れませんが、

絶対にやめましょう。

そんなヤワな講習ではないのです。

4日間は化学に没頭するべきです。

 

駿台は50分授業で10分休憩ですので、集中力は続きやすいと思います。

狭い教室に押し込められますが、それは4日間我慢しましょう。

 

受講中はとにかく予習を進めましょう。

でないと追いつかれます。

余裕があれば復習をし、どうにも化学ばっかりで気が滅入るようであれば

気晴らしに他の科目を少しやります。

 

 

化学特講1受講後の復習の仕方

間違えた問題はその日のうちに復習しましょう。

そして、講習が終わってから、もう1周したいところです。

苦手分野はさらに何周かしましょう。

日付など書き込みながらやるべきです。

一生の思い出になります。

 

化学特講1を受講できない人

勉強が追いつかなかった、

近くに駿台がない、

申し込み忘れた、

この記事を読んでいるときにはもう秋だった

などの理由で受講できない人に、代替できる参考書があります。

 

化学特講1の創始者が書いた参考書兼問題集です。

化学特講1より問題数が絞ってあり、問題のレベルも少し落ちるので、

かえってやりやすい人もいるでしょう。

方針は化学特講1と同じで、

簡単な問題から、難しい問題まで、一貫した解法を身につけることです。

 

そんな理想的な参考書が

原点からの化学 化学の計算です。

 

ちなみに原点からの化学シリーズは大学受験に実用的でない

マニア向けのシリーズなのですが、

この本だけは超実用的です。

ぜひやりましょう。

 

以上、駿台夏期講習の化学特講1は絶対に受講するべきでした。

18 件のコメント

  • 阪大志望です。自習問題は手をつけるべきですか?間に合いそうになければ、授業問題と例題だけ回せばいいでしょうか?

    • その様にやればいいでしょう。
      自習問題は基本的に手をつけなくていいと思います。

      時間が余ってて、凄く化学の成績がよくて、特定の分野だけ苦手(苦手といってもハイレベル)
      という人が苦手を埋めて、模試で化学の上位に掲載されたい!とかいう場合だけおすすめします笑

      • 理論は化学特講1で無機有機は重要問題集やればいいでしょうか?
        理論分野は化学特講1だけで大丈夫でしょうか?

        • 理論分野の計算の範囲は化学特講1で網羅されています。
          理論分野には記述系というか、理解暗記系の分野もそれなりにあるので、対策しましょう。
          と言ってもそれは重要問題集レベルで十分合格にお釣りが来ますから、重要問題集をやればいいでしょう。
          化学特講1を終えたあとなら重要問題集の計算分野の変な解説解法にも惑わされずに解けると思います。

  • 質問です。現在高2の東大志望です。化学の勉強法について質問なのですが、化学特講1を受けるまでにやっておくべきことはありますでしょうか?駿台のwikiに講座受ける前に重要問題集程度はやっておくと良いと書かれていましたが、重要問題集は私的に受け付けませんでした(どんぐりさんの指摘通り汎用性に欠けるかなと思います)。なので現在授業と平行して基礎問題精講をやっているのですが、重要問題集に比べ簡単と思われます。基礎問題精講では着いていけないでしょうか?何かいい接続がありましたらご教授お願いします。

    • こんにちは!
      基礎問題精講より重要問題集、重要問題集より化学特講の方が難しいことは間違いないです。
      ただ、化学特講を受講した結果そのレベルになれば十分なわけですから、基礎問題精講で良いと思います。
      もしやるとしたら原点からの化学シリーズの化学計算ですね。ただし化学特講と被りすぎて効率悪いかも知れません。
      それよりも現役生の場合は夏までに化学2の分野まで一通り終わらせておくことが一番重要と思います。
      例えば化学平衡とかがよく分からないまま受講すると講義の大部分を無駄にしてしまいますから。
      あとは夏にテキストが送られてきてから必死に予習すれば十分です。

  • 先輩に化学特攻のテキストだけ貰ったのですが、どの様に使えば良いでしょうか?
    原点からの化学の理論化学の参考書など必要でしょうか?

    • お返事遅くなりました。化学特講1でしょうか。
      テキストだけで大丈夫です。自習問題以外をやるといいと思います。
      ただし演習問題は授業でやるものなので答えは載っていますが、解説は殆ど載っていないと思います。
      もしレベルが高すぎて理解できないようであれば、記事にも載っている原点からの化学の方がレベルが落ちて必要十分な解説が載っているので、自習はしやすいと思います。

  • こんにちは。
    化学特講1を今夏取ろうと考えている者です。
    1は必ず受講しようと思っているのですが、2も3もとなると流石にオーバーワークでしょうか。
    私は通期の講座は取っていないので、夏で全部触れて、後期でなんども復習するのはどうかなと考えています。ご意見お願いしたいです。

    • お返事遅くなりました。
      結論としては1だけを受講することをおすすめします。
      必ずオーバーワークになり2や3は泣きながらノートを取るマシンになると思います。
      それでは後期に参考書を自分でやるほうがマシですから。
      化学に関しては夏期は化学特講1だけ完璧にすることに専念するのが効率がいいと思います。

  • こんにちは
    理一志望の高3のなのですが、重問と化学特攻1のテキストをどちらも仕上げるのは時間的に厳しいです。どちらを優先的にやったほうがいいですかね?

    • こんにちはお返事遅くなりました。ごめんなさい。
      結論から言うと夏休みが終わるまでは化学特講1のテキストに集中するほうがいいです。
      これは理論化学は東大レベルまで完成と言えるレベルです。
      ちなみに化学特講の応用問題まで完璧に解ける必要はないです。これは後期試験などの特殊な扱いでいいと思います。
      無機や有機は秋以降でもなんとか間に合います。その際に理論化学が受験レベルまで仕上がっていることで効率も上がります。
      ちなみに無機は暗記、有機はルールを覚えた上でパズルです。
      難問と言われるような問題は例えば無機と理論が融合しているなど、難しさの本体はだいたい理論化学です。
      ちなみに重要問題集は解き方の型を覚えた人が数をこなすのにはいいですが、解き方の型を重要問題集で学ぶのはおすすめしません。
      解説が不親切で効率が悪いです。

    • kgさんお返事が遅くなりました。
      自習問題の中に難問マークがついている問題があると思います。それのことです。

  • 前の質問で、記述系は別で対策した方がいいとあったのですが、自分の受ける大学にはそのようなものが無いです。その場合、この一冊で理論は受験に迎えますでしょうか??

    • 黒ひげさんこんにちは。
      コメントありがとうございます。この一冊で理論分野は完成と考えて問題ありません。
      それどころか得意分野、得点源になると思います。

  • 質問すみません。千葉大工学部を目指しているものなのですが、千葉の工学部は化学の点数はあまり高くなく、化学特講1はレベルが高いと聞くのですが、少しオーバーワークになるのでしょうか。後、他に空いてる時間がなかったため、同じ日に英語構文があるのですが、大丈夫でしょうか?

  • 地方に住む高3です!夏休みにお茶の水校で夏期講習を受けるのですが、地方のため情報不足で、化学特講1と難関数学Ⅲの両方を取ってしまい、この記事を見る限りかなりきついかなって思いました。質問なのですが、化学特講の授業が延長になり、次の授業が別の号館であるのですが間に合わない場合どうすれば良いのでしょうか?

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    ABOUTこの記事をかいた人

    東大理三を目指して浪人し、東大模試で理三A判定、センター試験本番で93%得点したところまでは良かったが、550点中1.8点差で不合格になり、慶應医学部に進学して、勉強法ブログをずっと書いているどんぐり。 あと英単語・古文単語学習用アプリを作っています。