数学の勉強法(具体)~レベル別~

レベルをハイレベルとスタンダードの2つに分けて簡単な勉強法を解説します。

 

 

レベル別というタイトルになっていますが、数学の勉強法(一般)で書いている通り

「数学が得意な人とそうでない人では、勉強のやり方が違うが、やるべき勉強の仕方は同じ」と私は考えています。

 

ですから数学が得意な人の勉強法を取り入れるべきです。でも完全に真似は出来ません。

詳しくは数学の勉強法(一般)を読んで下さい。

 

 

詳細な勉強法は後日書きます。

まずはセンター試験を解いてみましょう。

以下の記事で言ったとおり、とりあえず過去問を解くのはとても大切ですし、自分のレベルを知るためにも解いてみましょう。

センターの過去問は各予備校がセンター式の問題を大量に作っていますから、出し惜しみの必要はありません。どんどん解きましょう。

 

ⅠAとⅡBを2セットずつ、ただし制限時間は90分でいいです。

計算力を測りたいわけなじゃのです。

400点満点です。

 

 

 

 

どうでしょう。

ラインは300点です。

 

 

Contents

ハイレベルの人

これでも正直ピンキリと思われますが、教科書レベルは大体OKとみなします。

つまり「logって何だっけ?底の変換??真数条件???」という人はいないことにします。

この場合勉強の仕方は単純です。

どの科目もそうですが、勉強はインプットとアウトプットです。

くれぐれも頭を良くしようとしないように…

 

インプットについて

インプットが所謂解法暗記です。

これは圧倒的な良書があります。

大学への数学1対1です。問題数が絞ってあってとても良いのです。

この本の使い方は今度書きます。

※書きました。

理系の場合、ⅢCの進捗に個人差があると思いますが、教科書レベル、計算レベルが怪しい人は

ホントはやさしい中堅国公立・私大の微分・積分 (シグマベスト)坂田アキラの 数3の微分積分[極限・微分編]が面白いほどわかる本が良いと思います。

計算が出来るなら1対1でいいでしょう。

数ⅢCを得点源にするなら 微積分/基礎の極意がおすすめです。

この本は計算・知識・典型問題になっています。

理系では微積が得点源になると強いです。

下の記事でも触れましたが、問題が難しい大学であれば、広く浅く勉強するより、特定の得意分野がある方が有利です。

特に微積が得意であれば超有利です。必ず出る分野ですから。

 

アウトプットについて

これは過去問と模試に限ります。

予備校でテストゼミ形式と講義形式の授業で迷ったらテストゼミにしましょう。

インプットは自分でできます。

テストゼミは貴重なアウトプットの機会になります。

ポイントは時間配分や、「問題を一目見て自分に解けるかどうか、また解けるとしたら何分で解けるか」が分かる能力を身につけることです。

これは実戦あるのみです。

また下の記事に書きましたが、計算力を付けることがとても大切です。

得点に最も直結します。これは受験生なら毎日やるべきです。

 

スタンダードの人

分野によって違う人もいると思いますが、教科書レベルからという人とします。

教科書レベルが済ませてハイレベルに進むのが良いでしょう。

 

インプットについて

黄チャートか白チャートが良書です。これをやりましょう。

ただし黄チャートの重要例題はそれなりに難しいと思います。

レベルは黄チャートの方が上ですが、黄チャートの方が良いとは限りませんので、本屋で立ち読みして決めるのが無難です。

白チャートでも身につければ(少し大変ですが)ハイレベルに進めますから黄チャートに拘る必要はありません。

 

アウトプットについて

このレベルにアウトプットはあまり必要ありません。

インプットしたらハイレベルに進みましょう。

 

 

以上です。

思ったより勉強法の方を書いてしまいましたが、参考にしていただければ嬉しいです。

4 件のコメント

  •  

     

    第一号とは、うれしい限りです!

    ブログをやったことが無いのでよくわからないですが、僕のように内容にひかれてやってくる訪問者も徐々に増えると思います!応援するので、ぜひ続けてください!

    主さんのブログ、受験終わってからもお世話になりたいと思っているので、これからもよろしくお願いします!

     

    さて、本題ですが、あれほど丁寧に教えていただいたので、ブログへの掲載は断るわけにはいきません。僕の文章でよければ、どうぞ使ってください。これは、これから僕が送る全部のメッセージについて使ってオッケーです!

     

    英語のこと。

    まず、現在の自分の英語の偏差値は、駿台ハイレベルで68です。元がまったくだめだったので2ヶ月かけてここまで持ってきました。穴は文法、単語です。問題を解く中でなら覚えられるのですが、単語と日本語だけではまるで覚えられず、苦戦しています。

    速読英単語必修編をざっとやった後に今は上級編をやってます。

    もともと勉強していなかったので勉強の言い訳として速単のCDを流しっぱなしにしていたので、リスニングは得意です。

     

     

    アドバイスいただいた内容を受けて。

    やはり、インプットとアウトプットに分けているあたり、少し似ているのかなぁと思います。

    勉強し始めて暗記に慣れてきたので、今からしばらくはインプットモード、夏休み終わったら少しずつアウトプットを増やしていこうと計画しています。自分の頭は、インプットとアウトプットには頭の切り替えが必要みたいなので笑

    あと、問題に取り組むときの意識についてまで書いていただき、ありがとうございます。参考にさせていただきます。

     

    詳細まで読みました。

    物理に関して、勉強しないで点が取れたので得意だと思っている科目です。数学とも共通するのですが、模試レベルの問題と受験レベルの問題の難易度の壁をすごく感じます。これは、どのようにして克服すればよいでしょうか?暗記が苦手なので、単振動やエネルギーは微分や積分すればいいのだな、程度に覚えています。授業で微分や積分を使うことはありませんでした。

    化学は、著作がいろいろ載っていて今からやって終わるのか不安になります。書き忘れてしまったのですが、防衛医大も受けるので、その時期に一通り完成させようと思うと、その分量は多く感じられます。あと3ヶ月弱しかありませんが、絞るとしたらどれにすればよいでしょうか?医科歯科の受験までには全部こなしたいと思ってます!

     

    数学は、夏休みはじめに弱点のベクトルのみチャート使って克服し、今は「やさしい理系数学」を使っています。

    例題すら解けないものが多く、なかなか苦戦しています。

     

    偉そうに文章書いてしまい、申し訳ありません。そのようなつもりは無いのですが、読み返すとなかなか調子乗った文章を書いてしまったものだと申し訳なく思っています。人のアドバイス踏みにじるなーと思うかもしれませんが、自分の現状をあわせて書いたので、最後まで読んでいただけるとうれしいです。

     

    ではでは、お返事お待ちしてまーす!

     

     

     

    以下引用

     

    すずきさん

     

    http://gakushublog.net の主です。

    問い合わせフォームのご利用ありがとうございます。

    苦労して作ったかいがありました。第一号です笑

    まだあまり人が来てくれないので辛いのです…

     

    さて、高校3年生で志望校が医科歯科、算数が昔得意だったということは、恐らく数学も得意になるでしょう。

    数学より算数の方が得意不得意の差が出ますから。

    科目ごとの勉強法をもちろんブログにもあげますが、時間がかかりそうなので、先に要点をまとめます。

     

    その前に全科目に共通するステップがあります。

     

    インプット→アウトプット

     

    です。古文でも数学でも同じです。必要な比率は違いますが。

     

    といわけで各論です。勉強法が簡単な科目から挙げていきます。

    ちなみに私はセンター倫理を受験しましたが、それは選択されるか分からないので省きます。

     

    ・漢文

     

    インプットは学研の「早覚え即答法」という本をやります。

    センターならここだけでOKなどと書いてありますが、全部読みましょう。それでも相当内容は絞ってあります。

    この本に音読しなさいと書いてありますが、騙されたと思って音読しましょう。かなり効果があります。

    最後に全句形を入れた長文が入っています。

    著者が作った漢文で一見胡散臭いですが、凄く良く出来ています。何度も読みましょう。

     

    アウトプットは簡単です。センターの過去問をやるだけです。

    もし血迷って医科歯科でなく二次に国語がある大学を受験するとしても、これに加えて二次の過去問をやるだけで大丈夫です。インプットは変わりません。

     

    ・古文

     

    インプットですが、よく古文単語、古典文法、読解を別々にやろうとする受験生が多いですが、精神衛生上非常によくないです。

    駿台文庫の「古文読解はじめの一歩」という参考書をやります。これと並行してマドンナ古文単語と、何か一冊薄い古典文法の参考書(私は河合のテキストでしたが…)を覚えれば良いです。

    とにかくはじめの一歩が良書なのでじっくりやれば良いと思います。

     

    アウトプットはセンターの過去問をやるだけです。

    二次で使う場合は「はじめの一歩演習編(だっけ?)」をやって過去問に行けば良いと思います。

     

    ・化学

     

    インプットは大宮先生の「面白いほど分かる」シリーズを3冊やります。

    それから医科歯科レベルを目指すのであれば駿台文庫の「原点からの化学計算」をやります。

    もしくは駿台の夏期講習の「化学特講Ⅰ」です。内容はほぼ同じで、問題は化学特講の方が難しいです。

    さらに有機は鎌田先生の「Doシリーズ有機化学」をやるべきです。特に別冊になっている内容を覚えて下さい。

     

    アウトプットは駿台文庫の「理系標準問題集-化学」、これが終わって時間があれば旺文社の「化学標準問題精講」や、駿台文庫の「有機化学演習」をやるといいと思います。

    ポイントは有機化学演習レベルの構造決定を10分程度で解くことです。

    入試本番では物理化学を同時に解きますし、難関大学は基本的に時間が足りないように作られており、時間を捻出するとしたら化学の有機です。

    有機の構造決定は、鎌田先生の別冊の内容の全てが大事です。

    他にも例えば分子量78と言われたらベンゼンじゃね?とならないとダメです。

    ベンゼン以外の化合物も考えられるでしょうが、ベンゼンと先読みして、後の辻褄が合っていればベンゼンにするのです。

    そういう解き方ならかなり時間を節約できます。化学全体や物理の得点にも関わる大事なことです。

     

    ・物理

     

    インプットは赤い方の「物理のエッセンス」は得意な人は単体でいけます。

    電磁気は高橋先生の「物理電磁気必出問題の解法」が頭に入りやすいと思います。

    それの後、青い「物理のエッセンス」をやって下さい

    そしてここから先は浪人したらやれば良いのですが…

    物理の勉強法は微積を使うべきかどうかでいつも揉めます。

    微積を使う場合は、まず微積を教えてくれる指導者がいないと厳しいと思います。

    ブログでは勉強法を書きたいので内容はあまり触れないつもりですが、いつか「物理の微積」の解説はする予定です。

    なお微積を使って理解するのは良いですが、問題を解くときに本当に使ったのは私の場合は電磁気の交流だけでした。人によっては単振動や等加速度運動も使います。

    だから要らないだろ!って話になったりしますが、力学、熱力学、電磁気学とも微積を使うと凄く見通しが良くなります。波動はいらないです笑

     

    アウトプットは私の頃はニュートンプレスの「難問題の系統とその解き方」が主流でしたが、今はあまり評価されていないようですね。それでも難系は微積を使わない物理の中ではかなり見通しが良いと思います。

    例えば力学を「大きさのある(つまりモーメントを使う)問題」「運動方程式を立てて解ける問題」と「運動方程式を立てられない、または無理やり立てても解けない(つまり保存則を使う)問題」に分けています。

    ただ、電磁気はエッセンスと同じ人が作った「名問の森」の方が解き方が統一されていて良いと思います。

    難系が重すぎたら力学から全部「名門の森」でも何とか医科歯科で戦えるかと思います。若干他教科で挽回が必要かも知れませんが…。

    もし微積を使って勉強したなら「物理入門問題演習」一択です。簡単な問題から難系より難しい問題まで入っています。

     

    ・数学

     

    インプットは教科書レベルは白チャートなり黄チャートなりで済ませて、本番は1対1です。

    1対1対応の数学はインプットなので2周目からは、問題を読んですぐに解法が浮かぶかやってみて下さい。

    浮かべばOK。浮かばなければ考えないで、すぐに解答を読みます。インプットなのでそれで良いのです。

    それから微積の計算を練習する必要があります。部分積分は暗算出来るケースが多いです。

    アウトプットで使う物ですが、駿台文庫の「計算革命」の積分のところに暗算の仕方が載っています。

    あと微積分基礎の極意はお勧めです。全章タメになります。1章が計算、2章が知識でアウトプットも付いています。

    次は河合出版の「やさしい理系数学」がいいです。ただしアウトプットとインプットの中間のような問題集です。初見で解くのは難しい問題ばかりです。2周目からもじっくり解いて下さい。

     

    アウトプットは過去問と模試しかありません。

    時間配分も考えること。問題を見てこれは自分に解けるのか、解けるなら何分で解けるのか、が直ぐに分かるようになれば、かなり熟練です。受験に熟練してどうするのかという話ですが…。

    これを意識しながら解くようにすると結構変わります。

    もし予備校で授業をとれるならテストゼミがいいです。現役生はアウトプットが不足しますから。

     

    ・英語

     

    すみません。これに関してはレベル別で凄く長くなってしまいます。

    現在の偏差値と単語、文法、読解、リスニングなどどこに弱点があるかなど教えて貰えますか?

     

     

     

    長文になってしまってすみません。

    最後に、頂いた質問と私の解答をブログに載せても良いでしょうか?

    もちろん名前やアドレスは公開しません。

     

    なおお手数ですが、このメールには直接返信せず、ブログの問い合わせページから再度送ってください。

    よろしくお願いします。

     

    dr

     

     

  • はじめまして。四月から高2になる女子です。記事を参考にさせていただいております。
    早速ですが、記載されているスタンダードレベルの白チャートをインプットしたらハイレベルの1対1に進めていくいうことですが、白チャートと1対1の間に何か橋渡しの教材を挟まなくても良いのでしょうか? 難易度が離れていて理解していけるのか少し心配になりました。白チャートのエクセサイズまでこなしてからの1対1なのでしょうか?
    まだ数1aと2bの例題を2〜3周した程度で定着しているのかどうかというレベルです。
    偏差値的には中位の小中高一貫校に通い 偏差値は進研模試で65位です。
    低い次元で質問させていただくのも大変おこがましいですが、上位の大学の理系を目指しているのでこちらのサイトを訪れる機会に恵まれました。
    ある程度のレベル以上の学力の方を対象としてらっしゃる気がしてますが、アドバイスをいただけたら嬉しいです。

    • すっかり遅くなってしまってすみません。
      参考にしてくださってありがとうございますm(__)m
      白チャートと1対1の間に何か挟む必要があるか、とのことですが
      必要ないと思います。
      1対1対応というのは教科書レベルと入試レベルを橋渡しするものです。
      初見では解けない問題が殆どでしょうが、それでいいのです。
      1対1対応は自力で思いつくべき解法が載っているのではなく、「知っているべき」解法が載っているのです。
      ですので最終的には1対1対応の問題文を読んだ瞬間に解法が浮かぶのが理想です。
      その場で考える問題集ではありません。
      その場で考える問題集を使うのはその先の段階です。

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    ABOUTこの記事をかいた人

    東大理三を目指して浪人し、東大模試で理三A判定、センター試験本番で93%得点したところまでは良かったが、550点中1.8点差で不合格になり、慶應医学部に進学して、勉強法ブログをずっと書いているどんぐり。 あと英単語・古文単語学習用アプリを作っています。