前回の続きです。
前回、脳が学習する=覚えることだと言いました。
数学であっても例外ではありません。
ですが、数学が得意な人がよく言いますよね。
「理解しなければ数学じゃない。」という類のことですね。
数学が苦手な人はうんざりだと思います。
本当に理解が必要なんでしょうか。
答えは理解の定義によりますね…
もし、理解=公式の証明だと思っている人がいたらそれは確実に間違いです。
理解とはそもそも本人が納得している状態のことです。
腑に落ちるという言葉がありますね。凄く良く出来ています。
納得していたら理解なんですよ。
正しく納得する必要はありますよ。
間違った理解、間違った納得はかえって良くありません。
それなら、ここは理解できないということを整理しておいた方がずっとマシです。
どこが分からないか分からない状態が一番まずいですからね。
ところで納得納得と言っていますが、なぜ納得する必要があるんでしょうか。
それは納得した事柄の方が頭に入るから、
つまり記憶できるから
ですね。
直線を2点間の最短距離と定義するなら、2点を結ぶ直線が一本しか引けないのはなぜ?
なんて問いは意味がないのです。
そういうのが趣味な人はいいですよ。でも受験の役には立ちません。
なぜなら証明しなくても納得できるから。というか証明できません。公理ですから。
なら理解する学習とは何か…
納得するのが目的ですから、例えば三角形の合同条件に二辺夾角がありますが、
それを数学的に証明しようなどと思うのは意味がないわけです。
割り箸でも使ってやってみれば良いのです。
ほら、二辺の長さと間の角を決めたら三角形の形は決まりますでしょ。
そしたら二辺の長さと間じゃない角度が決まって合同にしてしまうミスをしないでしょう。
これでいいのです。これが数学が得意な人の勉強法です。
このように自力で全部納得しながら勉強できるのは頭のいい人だけですが、
運良く良い指導者に巡り会えたら数学が得意な人の勉強法が実践できるでしょう。
それで自分の頭が良くなるとは限りませんが、数学の勉強としては王道中の王道です。
必ず本物の実力が身につくでしょう。
それではまた。
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