時間が足りない試験全般の受け方を解説します。
なぜ時間が足りない試験があるのでしょうか。
理由は単純です。差をつけるためです。
時間が足りない試験と言っても本当に終わらない前提の試験というのは受験生にとっては稀です。(それが逆に怖い)
例えばセンター試験には時間が足りない科目が多いですが、全員が解き終わらないかというとそうではなく、ギリギリに設定されています。
私が入学した慶應義塾大医学部の試験は多くの科目で終わらない時間設定がされています。
受験生ほぼ全員が解き終わりません。当然これはこれですごく差がつきます。
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時間を記録する
さて、これらにどう対処するかですが、まずは過去問演習のときに大問毎に時間を記録しましょう。
これだけでかなり変わります。
今まで漠然と時間が足りなかった試験が、どの大問で時間を浪費して足りなくなっていたかが分かるようになります。
なので必ず記録しましょう。
大問の番号の隣にかかった分数を記録します。
終わったあとに配点に対して時間がかかりすぎている大問が浮かび上がってくるはずです。
センター数学で大問1の配点が25点、かかった時間が20分の場合、これを15分に短縮しなければいけないという風に分かりますね。
理系科目のコツ〜計算は急がば回れ
理系科目で時間が足りない試験を想定してコツを書きます。
問題用紙の余白に計算を書いていくことになりますが、他人が見たら分かるくらい丁寧に立式から書きましょう。
そしてむしろ筆算などを極力省きます。どうしても必要な場合は離れたところに専用の場所を作ります。
(X2+5X+2)(3X2+X+2)を展開するなら余計な式は書かずに、立式は丁寧に書いて暗算するのですよ。
「X4の項は係数3で決定だな」と頭で思い浮かべて3X4と書きます。
次に「X3の項は係数15+1で16だな」と頭で思い浮かべて16X3と書いていくのです。
だから計算用紙に書くのは
(X2+5X+2)(3X2+X+2)=3X4+16X3+13X2+12X+4
の一行だけです。これが一番速くて正確で、問題用紙の余白の節約になるのです。
本番のコツ〜不測の事態に備える
さて、過去問演習で配点分の時間以内に解き終わる訓練をしてきても、本番は必ず思い通りに行かないときがあります。全部思い通りに行くなら多分あなたには目標が低すぎました。おめでとう。
必ず不測の事態に陥ります。
ですから、その時の作戦まで先に立てましょう。
まず、本番も練習と同様に大問毎にかかった時間を記録します。
ストップウォッチなど使うわけにはいかず、解き始めた時間を記録することになるでしょう。
練習の時からそうしてください。
さて、15分以内に終わらないといけない大問で、15分では到底終わらないことが発覚しました。どうしましょうか。
この時の作戦を立てておかないと本番は予想以上のパニックに陥ります。
私なら15分で終わらせる大問であれば10分をリミットにします。
10分の時点で客観的に見てあと5分で終わるなら、そのまま解きます。
終わらないなら、10分の時点で次の大問に進みます。
または、完全に解き方に詰まってしまったときも次の大問に進みます。
このようにルールを自分の中で決めないといけません。
ちなみに10分で見切りをつけるようにすれば、他の大問が予定通りに終わったあと、帰ってくる時間があるはずです。
または解き方に詰まってしまった場合も一旦離れて戻ってきた方がすんなり解けることがあるはずです。
一旦離れるべきか、このまま解くべきか、というかこのままだと落ちるんじゃないか…
などと本番に考えるのは非生産的なのでやめましょう。
ルールを決めて従うのが一番です。
以上、時間が足りない試験の正しい受け方でした。
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