英単語の覚え方の5要素

英単語の覚え方について、巷でいろんな方法が言われていると思います。

英単語の覚え方を提唱している人はたくさんいますが、

余程突拍子もない内容以外は以下の5大要素に分けることが出来ます。

 

  1. 単語帳を見つめる
  2. 発音する
  3. つづりを書く
  4. CDを聞く
  5. 作業する(カード作りなど)

 

要はこれらの調合バランスを色んな人が提唱しているわけです。

 

そして皆さん薄々感づいていると思いますが、

正解はありません。

 

これらの5大要素のうちの幾つかを並行するのが普通です。

1と2を組み合わせて音読したり

2と4を組み合わせてdictationしたりです。

音読しながらつづりを書く人もいるでしょう。

 

勿論時間が無限にあるなら5要素はどれもやるに越したことはないのですが、

短い時間でたくさん英単語を覚えるのが良い勉強法ですから、

5要素とも満たすのはかえって非効率ですよね。

 

この記事では英単語学習の5大要素について説明します。

 

Contents

単語帳を見つめる

単語帳を買って、それを赤シートで隠したり、隠さなかったりして眺める方法です。

これは基本的すぎて奥が深いですね。

他の4要素と組み合わせることも多いですし、電車内など単独でやることも多い。

机に向かってやることもあれば、吊革に掴まりながらやることもある。

これのやり方が一番、個性が出るのかもしれませんね。

 

漠然と見ると、人間の注意力では覚えられないと言われています。

「家の玄関のドアを実物を見ずにスケッチして下さい」

と言われても、出来ない人が多いと思います。

これは漠然と眺めているだけでは頭に入らないということなんですね。

ただし、家の玄関のドアがいつもと違ったら気づきますよね。

人間の脳はこういう”ざっくり認識”を上手に使うのですが、

英単語は残念ながら、”ざっくり認識”では覚えられませんね。

ですから、赤シートというのも理にかなっていますよね。

指で隠しても良いですが。

 

 

発音する

やはり語学学習なので発音することは大事ですね。

ちなみに漢文ですら発音はすごく重要です。

(中国語の本当の発音じゃない漢文でもです。)

 

発音記号を完璧に覚える段階まで来ればいいですが、そうでなければCDが必要です。

間違った発音を繰り返していたら最悪ですよね。

 

ちなみにCDを使って正しい発音を繰り返していると、何となくスペルから発音が予想

できたり、注意してみていれば発音記号も分かるようになります。

 

※例えば「母音+子音+e」で母音をアルファベット的に、

oならオウといった感じで発音するというルールがあります。(常にじゃないですよ!)

cokeでコウク

cakeでケイク(aをエイと発音しています)

 

発音にはセンター試験の発音問題が解けるようになるだけでなく、

純粋に英単語を暗記することに関して利点があります。

それは耳を使えるということです。

自分の声を耳で聞くことが重要なのです。

人間は五感と記憶を結びつけて覚えることが出来ます。

(ちなみに最も記憶と結びつくのは嗅覚と言われていますが)

小さい頃見ていたテレビの曲が流れたりすると、当時の記憶が蘇りませんか?

 

おじさんになると、青春時代の曲を聞くと、

部活で味わった悔しい思い出や、受験生の頃のギラギラ感や、淡い恋心や、

モテようと思ってやった数々の黒歴史やらを思い出すのですよ。

 

この効果が使えますね。

 

待て、耳を使うだけならCDを聞けば良いだろ!

ごもっともです。

ただし、CDを聞くだけというのは電車内でも出来る(音読は出来ない!)など手軽な反面

本当に耳だけ使うことになります。

音読は様々な意識を向けないといけないので記憶に残りやすいんですね。

また、自分の肉声は他人の声より記憶に残ります。

なので音読は効果的なのです。

※ちなみに自分の肉声の他に、恋人の声なんかも知らないナレーターの声より記憶に残ると思いますが、勉強に活用できるかは分かりません。また、心地いい声質より耳障りな声質のほうが記憶に残りますが、ストレスなのでオススメしません。CDのナレーターは心地いい声質です。ちなみにジャパネットたかたの社長の声質は、絶妙に耳障りでありながら何故か心地良い天才的な声質だそうです。でも長時間聞くのには向かないと思いますが。

 

つづりを書く

これも日本人にはポピュラーな単語学習法ですね。

なぜ日本人がこれを好きか分かりますか?

私の想像ですが、恐らく小さい頃から刷り込まれた漢字の勉強法から来ています。

漢字は文字そのものを覚えないといけないので、たくさん書く必要があります。

一方、英単語は文字を覚えるのではありません。

 

まあ、効果がないわけではありませんが、

日本人は強迫的に単語を書く勉強法をやりすぎです。

これは精神的にも良くないですよ。自分を痛めつけて満足している部分があるでしょう。

(※まあその痛みが記憶に結びつくという部分はあるんですが、オススメしません。)

Twitterでみつけたとある受験生のノートがこれです。

(掲載許可を頂いています。)

 

 

 

私には強迫的な何かを感じます…笑

もし覚えられないことに苛立って自罰的にこういうことをしているのであれば、

基本的には逆効果です。

詳しくは

を読んで下さい。

 

CDを聞く

これは21世紀の受験生は取り入れるべきでしょう。

昭和の受験生はiPodを使えなかったのです。

今はスマホに取り込んで簡単に聞けます。

自習室でも、電車内でも気にせずやりましょう。(音読は出来ない!)

これをまともにやらないと、

センター試験で発音の問題が出来ないとか、

リスニングが出来ないといったこともありますが、

CDで英単語は確実に覚えられます。

 

ただし、ちょっと前に流行った聞き流しとかスピードラーニングとかは信じないで下さい。

それで英語ができるようになるなら、

英語の授業中寝ててもテストで赤点取ることはありませんね。

 

かなりの注意力を使ってCDを聞かなければいけません。

 

そして、油断すると聞き流されてしまいます。

だからCDだけでやってると穴は出来ますよ。

他の勉強法と補完しながらやりましょう。

 

作業する(カード作りなど)

これは基本的には無意味な自己満足です。

ただし、つづりを書いて覚えるという程度の効果はあるかもしれません。

カードを作る段階でですね。

作業が少なく済む勉強法が良い勉強法です。

カードを作るとか、ノートにまとめるとかは、

先生にチェックされるならやるしかありませんが、

自分からやるのはナシです。勉強した気になるだけです。

 

 

以上、英単語の覚え方の5要素でした。

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ABOUTこの記事をかいた人

東大理三を目指して浪人し、東大模試で理三A判定、センター試験本番で93%得点したところまでは良かったが、550点中1.8点差で不合格になり、慶應医学部に進学して、勉強法ブログをずっと書いているどんぐり。 あと英単語・古文単語学習用アプリを作っています。