赤本の効果的な使い方

赤本といえば大学受験の過去問のことですね。

教学社が出版している過去問で1964年から表紙を赤に統一してから赤本という名称が定着したそうです。

こういう本来固有名詞的な物が一般名のように定着するのって素敵ですね。

 

さて、赤本の使い方というテーマで書きますが

赤本を使う以前に、受験に使う科目、志望する大学・学部を決める必要がありますね。

これは済んでるということにして書いていきます。

 

 

Contents

赤本は絶対やるべき

 

赤本は受験勉強をするなら絶対にやるべきです。

参考書を1冊より赤本を1年分やるほうが効果があります。

 

東大だって京大だって英語は英語だし数学は数学じゃないの?

 

違います!

 

英語と数学はバレーボールとラグビーくらい特性が違います。

全くの別物です。

ですが京大の数学と東大の数学はスクラムハーフとフランカーくらい違います。

またはピッチャーとバッターくらい違います。

ですから英語の勉強を全般的にして過去問はちょこっとだけやる…というのは大間違いです。

 

私自身は処理速度で差がつくような東大やセンター試験のような形式は苦手、

問題が難しすぎて手が止まるような京大や防衛医科大学校のような試験が得意でした。

 

 

赤本は今すぐやるべき

さて、実際の使い方ですが、

 

出し惜しみするな!

 

ということが一番大事です。

 

使う時期は今すぐです。

 

たとえあなたが高校1年生でも、です。

試験範囲を履修していなくて全然分からなくても取り敢えず1年分やってみれば良いのです。

その後の指針になります。

 

あなたが受験生で取り敢えず試験範囲を終わらせているなら、どんどん解きましょう。

 

目安は行きたい大学は最低でも赤本に載っている分は全部解きましょう。

出し惜しみして直前期に取っておく必要はありません。

直前期は総復習するので意外とやることが多いのです。

過去問が終わらなかったら一大事です。

それに直前期に過去問をやって、この分野が出来ない!と気づいても遅いですから…

 

赤本は実際に解くべき

 

さらに、過去問の具体的なやり方ですが

 

時間を計って解くのみです。

 

赤本の最初に傾向と対策など書いてあります。

読んだほうがいいですが、これを読んで過去問の傾向を分かった気になるのはダメです。

つべこべ言わずに実際に自分でやってみるのです。

テニスの本を読んでテニスが出来る気になる素人にならないように。

 

まとめると赤本は…

1.今すぐやりなさい(直前期に取っておいていいことはありません)

2.実際に解きなさい

 

ということですね。

 

赤本を使った傾向分析の仕方

 

傾向分析のキモは試験時間と出題範囲です。

 

つまり試験時間と分量の関係が

  1. 余裕で解き終わる(解けない問題はいくら時間を貰っても解けない)
  2. 必死でやって終わるかどうか
  3. 絶対に全問解き終わらない

のどれなのかを分析します。

もちろん過去問をやる時期によっては、これから勉強が進めば3)が2)になったりします。

この傾向分析は個人の学力によります。

 

例えば私は、駿台全国模試という問題が難しく解き終わらないようにできている模試では、

数学の偏差値が80台あったりしましたが、センター数学はギリギリで解き終わるという感じでした。

私より記述式の数学の偏差値が低い友人がセンター数学を30分ほどで満点取っていました。

このように個人の特性は如実に現れます。

また、同じ数学でも受ける大学によって全く別の試験に変わるということです。

赤本は絶対にやりましょうということです。

 

さて、自分の志望校が1)の余裕で解き終わる型の場合はさらに3パターンあります。

A)あなたの学力がよっぽど高いか

B)その科目ではあまり差がつかない傾向にあるか

C)勉強が全然進んでいないか(全然解けないから時間が余る)

Cの場合は言うまでもなく、頑張ってください。

AとBについては他の科目に勉強時間を割くのが最良の選択と思います。

 

次に2)の解き終わるかどうか型の場合、かなり差がつく試験であると言えます。

普段からスピードを意識して演習する必要がありますし、

本番でも解く順番や、何分手が止まったら飛ばして戻ってくるなど決めておく必要があります。

 

3)の解き終わらない型の場合、もちろん皆が解き終わっていたらダメですが、

誰も解き終わらないなら、2)よりは差がつきにくい試験であると言えます。

なぜなら、苦手な分野や分からない問題は飛ばして、解ける問題だけ解けるからです。

穴のない勉強をしていてもあまり意味がないでしょう。

ですから、このタイプの大学を受験するなら、得意分野を作る勉強が重要です。

数学で言えば微積分は必ず出題される上に努力が実りやすい分野なので、

例えばこのような本で対策した方がいいでしょう。

 

なおこれはかなりレベルの高い本なので、東大や医学部受験生で、河合の全統模試で偏差値70くらい取った人が、

微積を得意にするために使うものです。ご注意を。

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

ABOUTこの記事をかいた人

東大理三を目指して浪人し、東大模試で理三A判定、センター試験本番で93%得点したところまでは良かったが、550点中1.8点差で不合格になり、慶應医学部に進学して、勉強法ブログをずっと書いているどんぐり。 あと英単語・古文単語学習用アプリを作っています。